2013年2月12日
12日午後10時45分ごろ、東京都八王子市長沼町の民家の玄関付近で、女性が胸から血を流して倒れているのを警視庁南大沢署員らが見つけた。
女性はすでに死亡しており、刃物で刺されたような傷があることなどから、捜査1課は殺人事件として捜査を始めた。
民家に住む男性2人と連絡が取れないといい、捜査1課は2人が何らかの事情を知っているとみて行方を捜している。
捜査関係者によると、女性は20代とみられる。
同日午後10時10分ごろ、住人の男性の同僚が民家を訪れたところ、玄関に鍵がかかっていて男性とも連絡が取れないため、近くの交番に相談。
南大沢署員らの立ち会いで室内に入り、女性が倒れているのを見つけたという。
現場は京王線長沼駅から南東に約500メートルの住宅街。
12日午後10時40分ごろ、東京都八王子市長沼町の民家の玄関で、神奈川県立高校2年の桜井晴香さん(17)が血を流して倒れているのを警視庁南大沢署員らが発見、現場で死亡が確認された。
同署が殺人事件として捜査していたところ、13日午前3時15分ごろ、行方が分からなくなっていたこの家の住人で無職の男(35)が神奈川県平塚市の県警平塚署交番に「女の人を刺した」と出頭。南大沢署が殺人容疑で逮捕した。
逮捕容疑は12日午後4時半ごろ、自宅で桜井さんの胸や背中を包丁で数回刺し、殺害したとしている。死因は失血死とみられ、台所で包丁が見つかった。容疑者は
「金がなくなり借金もあり、これ以上彼女と付き合うことができないと思った。彼女を殺して自分も死ぬつもりだった」 と容疑を認めているという。
南大沢署などによると、12日午後8時半ごろ、容疑者の知人男性が玄関ドアの下から血が流れているのを見つけ、近くの交番に届けた。13日午前0時ごろには、桜井さんの父親が、自宅を管轄する神奈川県警相模原北署に
「昼間から娘の携帯電話がつながらない。交際相手の男が何か知っているのではないか」
と相談していた。
現場近くの住民らによると、容疑者は2011年4月に相模原市から引っ越して来た。
当初は妻子や父親らと住んでいたが、近所の女性は「約1年半前に妻と幼稚園児の息子が家を出て行ったようだ」と話した。
桜井さんの自宅近くの男性(69)は「高校ではソフトボールに打ち込み、会えば必ずあいさつをした。こんなことになるなんて信じられない」と語った。