2002年3月
警視庁捜査1課と葛西署は19日、マンションで1人暮らしの女性を襲ったとして、千葉市花見川区柏井町、会社員の男(38)を婦女暴行容疑で逮捕した。鍵のかかっていない玄関などから侵入し、顔を見られないよう寝ている女性の頭に袋をかぶせる手口で、「40~50人襲った」と供述しているという。
調べでは、容疑者は昨年7月上旬の深夜、東京都板橋区のマンション2階の大学生の女性(24)が住む部屋に、錠のかかっていないベランダ窓から侵入し、寝ていた女性に布袋をかぶせ
、ビニールテープで両手首を縛って暴行した疑い。
容疑者は、勤務している会社のワンボックスカーで出かけており、この車の目撃情報から容疑者に浮上した。
97年11月上旬から江戸川区や隣接する千葉県市川、浦安両市などで、深夜から未明に女性が袋をかぶせられて襲われる事件が約50件あり、警視庁は関連を追及する。
1人暮らしの女性宅に侵入し、女性の頭に袋をかぶせた後で乱暴したとして、警視庁捜査1課と葛西署は19日、千葉市花見川区柏井町、会社員の男(38)を強姦の疑いで逮捕した。調べに対し、河合容疑者は東京都江戸川区や千葉県市川市内などで、「同様手口で約50人の女性に乱暴した」と供述しており、同課で余罪を捜査している。
調べによると、容疑者は昨年7月上旬ごろ、板橋区のマンション2階の女性(24)方に、深夜、無施錠のベランダ側の窓から侵入。女性の頭に布袋をかぶせて首を絞め、「大声を出すな」と脅し、手首をビニルテープで縛って暴行した疑い。
同様手口による被害は、97年ごろから、江戸川区内のほか板橋、杉並、品川区、千葉県市川、浦安市内などで計約50件の届け出がある。被害者はいずれも20―30代の1人暮らしの女性で、ほとんどが玄関ドアやベランダの窓が無施錠だった。
同課では一昨年7月、千葉県警と共同捜査本部を設置して捜査していた。勤務先の葬儀会社のワンボックスカーが現場付近でたびたび目撃されたことから、容疑者が浮上した。
容疑者は、犯行に使った布袋を、それぞれの現場に残していた。
この布袋について同容疑者は、「自分でシーツを切って縫い合わせた」と供述している。
東京都江戸川区、千葉県市川市などで起きた連続婦女暴行事件で、強盗強姦罪などに問われた元会社員の男(40)に対し、東京地裁の大島隆明裁判長は26日、「計画性、無差別性が顕著で、同種の事件の中でも最も悪質な犯行。
被害者に一生消せない精神的打撃を与えた」と述べ、求刑通り無期懲役の判決を言い渡した。
判決によると、被告は1997年10月から2002年3月にかけ、無施錠のベランダなどから1人暮らしの女性の部屋に侵入。
テレビドラマをヒントに、きんちゃく袋を女性の頭にかぶせて目隠しをする手口で、乱暴を重ねた。自らの犯行をビデオに録画することもあった。
被害者は、未遂も含めると21人に上り、学校をやめざるを得ないほどのショックを受けた女性もいた。