県警捜査1課と大和署などは7日、強姦(ごうかん)と住居侵入などの疑いで、茨城県出身で住所不定、無職の男(48)を再逮捕した。
再逮捕容疑は、2012年10月20日午前3時ごろ、大和市内に住む20代の女性会社員宅に侵入して性的暴行を加えた、などとしている。
県警によると、同容疑者は12年7月に横浜市戸塚区内の20代の女性看護師宅に侵入、性的暴行をしたとして強姦致傷などの容疑で昨年12月に逮捕されていた。
同容疑者は県内でほか3件の余罪をほのめかしているといい、県警が調べている。
エイズウイルス(HIV)に感染したことを知りながら女性5人に乱暴したとして、強姦(ごうかん)致傷や強姦などの罪に問われた住所不定無色の被告(49)の裁判員裁判で、横浜地裁(鬼沢友直裁判長)は14日、懲役23年(求刑懲役30年)の実刑判決を言い渡した。
判決によると、被告は2012年7月、横浜市内の住宅に侵入、女性(当時21)を脅して強姦し、1週間のけがを負わせるなど、計5人に乱暴したとされる。
判決は「犯人がHIVに感染していたことを知り、被害者らがどれほどの恐怖と不安を感じたか。HIV感染で自暴自棄になり、鬱憤(うっぷん)晴らしとともに性欲を満たそうと犯行に及んだことは、動機にくむべきものはない」と指摘した。
以下 参照元 地裁の小窓 ー傍聴最前線ー
①12年07月:横浜市戸塚区に住むA(21歳)を暴行・脅迫した上で姦淫し、全治1週間の怪我を負わせた。
②12年08月:藤沢市に住むD(22歳)を暴行・脅迫した上で姦淫。
③12年10月:藤沢市に住むC(22歳)を暴行・脅迫した上で姦淫し、現金3千円を奪った。
④12年10月:大和市に住むB(25歳)の現金・キャッシュカードを盗んだ上、暴行・脅迫して姦淫。
⑤12年12月:相模原市に住むE(23歳)を暴行・脅迫した上で姦淫し、現金7800円と財布を盗んだ。
犯行態様は、被害者の首を絞めるなどして抗拒不能の状況に追い込んだ上、タオル等で目隠しをして避妊具を装着せずに姦淫・膣内射精。しかも一部被害者には、動画撮影をして「警察に通報したら画像をばら撒く」と捨て台詞を残して逃走していたという悪質極まりないもので、筆者が過去に傍聴した同種事犯の中では最悪の部類に属する。
加えて、11月5日の公判で検察側が明らかにした所によると、被告には前科・前歴が多数あるとの事。
①92年12月:建造物侵入・窃盗で懲役1年6ヶ月・執行猶予3年
②97年12月:道交法違反で懲役5ヶ月・執行猶予5年(保護観察付)=猶予取消
③00年04月:窃盗で懲役1年6ヶ月
④04年04月:窃盗・建造物侵入で懲役2年6ヶ月
前歴については、12年7月~13年12月までの間に侵入盗だけで13件にも及び、それ以外にも暴行・脅迫・強制わいせつ等があると言うから、まさに「犯罪のデパート」である。
これだけ色々あるにも拘らず、検察が起訴をあえて5件に絞った理由は「これだけで最高刑を求刑出来る」と判断したからに他ならない。そしてその最高刑とは、ズバリ「無期懲役」である。