2013年6月20日
兵庫県警捜査1課と社署は6月17日、県警の要人警護担当の元警察官がトイレや女子寮に忍び込むなどした事件で、さらに3件の侵入事件に関わっていたとして、元県警警備課巡査部長で無職の男(30)=強制わいせつ罪などで起訴、懲戒免職=を、建造物侵入や暴行、準強制わいせつ未遂などの疑いで、神戸地検姫路支部に追送検し捜査を終えた。
調べに対し、被告は「職場での緊張感やストレスの発散のためにやった」などと容疑を認めているという。
追送検容疑は、昨年9月~今年1月、兵庫県内の大学やマンションなどへ計3回にわたって忍び込み、のぞきやわいせつ行為をしようとしたとしている。
被告は、兵庫県加東市下久米の兵庫教育大のキャンパス1階にある女子トイレに侵入し、トイレの個室に入り、隣の個室で用便していた女性を、上からのぞいたとして、4月15日に逮捕された。
4月25日には、同大の寮の女子浴場に侵入し、大学関係者の体を触ったとして、住居侵入と強制わいせつの疑いで再逮捕された。
さらに、5月22日、昨年12月に同県内の施設に侵入し、20歳代の女性に抱きつくなどしたとして、住居侵入と強制わいせつの疑いで、3度目の逮捕をされた。
5月15日、神戸地検姫路支部が強制わいせつなどで、被告を神戸地裁姫路支部に起訴した。県警では同日付で、被告を懲戒免職処分としていた。
大学女子寮や女性方に侵入し、わいせつな行為をしたなどとして、強制わいせつなどの罪に問われた元兵庫県警警備課巡査部長で無職の男(30)=懲戒免職=の論告求刑公判が28日、地裁姫路支部(宮崎陽介裁判官)で開かれた。検察側は懲役7年を求刑し、結審した。判決は9月12日。
検察側は論告で犯行の連続性や悪質性に触れ、「犯行当時、現役の警察官であり社会的影響も大きい」と指摘。弁護側は「罪を認め、反省している」と更生可能性に触れ、執行猶予付き判決を求めた。
起訴状によると、被告は昨年9月~今年4月にかけて、加東市の兵庫教育大女子寮に侵入し、入浴中の女子学生の体を触るなどしたほか、神戸市内の女性方で就寝中の女性にわいせつな行為をしようとしたなどとされる。