群馬県館林市のアパートの一室で2014年1月、交際相手だった住人の川田弘子さん（30歳）を刺殺し、現金を盗んだとして、殺人と窃盗の罪に問われた同県伊勢崎市の元ラーメン店の男（３０）の裁判員裁判で、前橋地裁は１９日、懲役１７年（求刑懲役１８年）の判決を言い渡した。
野口佳子裁判長は判決理由で「軍手や包丁を用意しており、計画的な犯行。婚約者がいるにもかかわらず川田さんと交際し、結婚の障害になったから殺害した。身勝手極まりない」と指摘した。
群馬県館林市北成島町、パート従業員、川田弘子さん（３０）が自宅アパートで死亡していた事件で、県警は２日、同県伊勢崎市寿町の会社員で、交際相手の男（２９）を殺人容疑で逮捕した。容疑者は「他に結婚を約束している女性がいて、（川田さんとの）交際関係を断ち切りたかった」などと供述し、容疑を認めているという。
逮捕容疑は１月２８日午前７時ごろ、川田さん方で川田さんの腹部を刃物で刺し、殺害したとしている。
県警によると、川田さんは腹部と右脇腹に刺されたような痕があった。容疑者は数時間前から川田さんの自宅で一緒にいて、自宅から持ってきた包丁で寝ていた川田さんを刺したとみられる。包丁はまだ発見されていない。
数日前から連絡を取れなくなったため、近くに住む母親（５６）が１日午前に訪れ、布団の中で血を流して死亡している川田さんを発見した。県警は、県内のラーメン店で勤務中の容疑者を館林署に任意同行し、１日夕方から事情を聴いていたという。
