2003年4月10日
帰宅途中の少女にナイフを突きつけて連れまわしたうえ乱暴したとして、大阪府警刑事特別捜査隊と羽曳野署は10日、逮捕監禁、わいせつ目的等略取の容疑で、松原市に住む柏羽藤環境事業組合職員の男(30)を逮捕した。
府南東部では平成11年ごろから40-50件の同様の事件が起きており、府警はかなりの余罪があるとみて追及する。
調べによると、容疑者は13年1月下旬の夜、羽曳野市内の路上で帰宅中の10代の女子学生に刃物を突きつけるなどして脅し、暴行する目的でバイクに乗せて近くの駐車場まで連れていった疑い。
現場に残されていたバイクのタイヤ痕と足跡などから容疑者が浮上した。
同容疑者は容疑を認めているという。
羽曳野など府南東部では11年ごろから最近まで、若い女性らが同様の手口の男に暴行される事件が相次いで発生。被害届が出ているだけでも40-50件にのぼっており、府警は連続婦女暴行事件の可能性が高いとみて捜査していた。
島田容疑者が勤める柏羽藤環境事業組合は柏原、羽曳野、藤井寺の3市が共同で出資、設立したごみ焼却施設などを運営する組織。
大阪府南部で11―17歳の少女18人に暴行するなどし、強姦(ごうかん)致傷などの罪に問われた住所不定、元柏羽藤(かしはふじ)環境事業組合(大阪府柏原市)職員の男(31)に対する判決が27日、大阪地裁堺支部であり、細井正弘裁判長は「見知らぬ男に突如襲われた少女らの精神的、肉体的苦痛は察するに余りある」として、求刑通り無期懲役を言い渡した。
判決によると、被告は1999年1月から2002年12月にかけ、帰宅途中の少女らをナイフなどを突き付け、「声を出すな。殺すぞ」と脅迫。人気のない場所に連れ込んで乱暴、ビデオで撮影するなどし、4人に約2週間―5日のけがを負わせた。
被害者のうち1人は2度襲っており、また、多くの少女が1人で夜間の外出ができなくなるなど、心理的な後遺症を負わせた。
細井裁判長は「起訴された事件を含め、5年間に約30件の犯行を自供するなど極めて悪質」と述べた。