愛知県江南市、一宮市などで２００２年夏から約８か月にわたり、女性８人に 次々と乱暴したなどとして、強盗強姦罪など問われている江南市宮後町、建設作業員の男（３３）の判決が１７日、名古屋地裁一宮支部であった。
遠山和光（かずみつ）裁判長は「人間性を無視した卑劣極まりない犯行で、地域社会や住民に与えた影響も大きい。性犯罪としてまれに見る凶悪な事犯であり、有期刑で償うには十分とはいえない」として、求刑通り無期懲役を言い渡した。
判決によると、被告は、２００２年８月から翌年３月までの間に、主婦や、会社員、高校生ら８人に対し、わいせつな行為などした。
愛知県一宮市などで０２年８月から約８カ月の間に若い女性計８人を襲ったとして、わいせつ略取や強盗強姦（ごうかん）などの罪に問われた同県江南市宮後町、建設作業員の男（３４）の控訴審で、名古屋高裁は１２日、無期懲役と罰金１５万円とした名古屋地裁一宮支部判決を支持し、被告と検察側の控訴をいずれも棄却した。小出ジュン一裁判長は「女性の人格を全く無視した卑劣な犯行で、結果は重大」と述べた。
判決によると、被告は０２年８月下旬、同県木曽川町のショッピングセンター駐車場で女性の乗用車に強引に乗り込んで襲ったのをはじめ、強盗強姦４件を含む計１２件の犯行を重ねた。
