2008年9月23日
神奈川県警は23日、女性を暴行し金を奪ったとして強盗強姦(ごうかん)の容疑で、塗装工の男H(20)=同県平塚市=と、弟の塗装工の男A(20)=同県伊勢原市=を逮捕した。H容疑者らは双子。H容疑者は容疑を否認、A容疑者は「間違いない」と認めているという。
調べでは、2人は今月11日午前1時10分ごろ、同県海老名市内の草むらで、徒歩で帰宅中の専門学校生の女性(28)を暴行し現金約1400円が入った財布を奪った疑い。2人はオートバイに乗っていた。
県内では2006年11月から、覆面をかぶった2人乗りのオートバイの男が10代から30代の女性を中心に狙った暴行などの事件が約30件発生しており、県警は関連を追及する。
女性6人を暴行して現金を奪ったなどとして、強盗強姦などの罪に問われた平塚市長持、塗装工H被告(21)の初公判が14日、横浜地裁小田原支部(山田和則裁判長)であった。H被告は起訴事実を認め、検察側は懲役25年を求刑、即日結審した。判決は8月24日に言い渡される。
検察側は冒頭陳述などで、「犯行をエスカレートさせ、スリルを楽しむようになった」と動機を説明。論告で「人間感情のかけらもない、極めて悪質な犯行だ」と指摘した。
弁護側は「若い被告には更生の余地が残されている」と寛大な判決を求めた。
論告などによると、H被告は双子の弟の伊勢原市桜台5丁目、塗装工A被告(21)=同罪などで起訴=と共謀して2007年8月~08年9月、オートバイとミニバイク計5台を盗み、海老名市内などで通りかかった17~28歳の女性6人を暴行したほか、現金計約2万8千円とバッグなど(時価計約45万円相当)を奪った。
女性7人を襲って現金を奪ったなどとして、強盗強姦などの罪に問われた平塚市長持、無職H被告(21)の判決公判が24日、横浜地裁小田原支部であった。山田和則裁判長は懲役22年(求刑・同25年)を言い渡した。
山田裁判長は「見知らぬ若い女性を襲って性的興奮を味わうとともに、遊興費に充てる金を手に入れたいとの遊び半分の気持ちだった」と動機を指摘。弁護側は「若い被告には更生の余地が残されている」と主張していたが、「女性の人格を無視し、陵辱の限りを尽くた。犯行に酌量の余地はない」と退けた。
判決によると、被告は双子の弟の伊勢原市桜台5丁目、塗装工A被告(21)=同罪などで公判中=と共謀して2007年8月~08年9月、海老名市内などで、17~28歳の女性7人を暴行するなどし、現金計約2万8千円とバッグなど(時価計約45万円相当)を奪ったほか、オートバイとミニバイク計5台を盗んだ。