2011年3月30日
県警捜査1課と神奈川署などは30日、強盗強姦(ごうかん)と住居侵入の疑いで、横浜市神奈川区六角橋6丁目、無職の男(42)=両同罪で起訴=を再逮捕した。
再逮捕容疑は、2008年8月31日、横浜市港北区のアパート1階の会社員女性(25)方に侵入し、包丁で脅した上で暴行、さらに下着などを奪った、としている。
同署によると、同容疑者の強盗強姦容疑での逮捕はこれで3度目。いずれも「借金返済のためと性欲を満たすためだった」と容疑を認めているという。
5年間に5人の女性を強姦(ごうかん)したとして、強盗強姦などの罪に問われた横浜市神奈川区、無職の男(43)の裁判員裁判判決公判で、横浜地裁(久我泰博裁判長)は2日、「法が想定する事案の中で、かなり悪質」として懲役28年(求刑同30年)の判決を言い渡した。
久我裁判長は「多額の借金を抱えた被告が『女性が住む部屋には必ず財布があり、侵入して刃物などで脅せば金を奪える。ついでに女性を暴行して性欲を満たそう』と考えた動機に酌量の余地などあるはずがない」と厳しく非難。
さらに、侵入する女性の部屋を探し回った後、一度自宅に戻り、包丁やビデオカメラなどを準備し、被害者方から立ち去る時は遺留物を残さないようするなど、一連の犯行は「計画的で巧妙。刑事責任は極めて重い」と指弾した。一方で「犯行を自白し、反省を深めつつある。若干減ずるのが相当」と述べた。
判決によると、被告は2005年12月ごろから10年10月ごろまでの間、横浜市内に住む、10代から30代までの5人の女性方に侵入。刃物で脅して強姦した上、現金などを奪うなどした。