徳島市の臨時職員が刃物を持って女性宅に侵入し女性を暴行したとして徳島県警捜査一課と徳島西署は二十一日、強姦(ごうかん)致傷と住居侵入の疑いで、徳島市中吉野町四、徳島市東部環境事業所臨時職員の容疑者(21)を逮捕した。
容疑者は容疑を認めており、県警は余罪があるとみて追及している。
調べでは、容疑者は四日午前十時半ごろ、徳島市内のマンション一階にある女性宅の無施錠の窓から侵入。
室内にいた女性に文化包丁(刃渡り約十四センチ)を見せて脅した上で暴行し、女性に一週間のけがを負わせた疑い。
女性は容疑者が逃走した後、知人を通じて一一〇番通報した。
県警は現場周辺で聞き込み捜査などを行い、容疑者を特定。
二十一日までに容疑が固まったため逮捕した。容疑者と女性に面識がなかったという。
市によると、容疑者は、ごみの量が増える夏季に限定した臨時職員として七月一日から九月二十八日までの契約で東部環境事業所に採用され、収集業務に従事していた。
犯行日の四日は休暇だった。
徳島市は二十七日、刃物を持って女性宅に侵入し女性を暴行したとして強姦(ごうかん)致傷などの容疑で徳島県警に逮捕された市東部環境事業所の臨時職員の容疑者(21)=同市中吉野町四=を懲戒免職処分にした。
上司二人も監督不十分として文書訓告とした。
市は、容疑者が容疑を認めているとされていることや、逮捕容疑が凶悪な犯行であることなどを踏まえ、「反社会的行為で、市民の信用を著しく傷つけた」とし、懲戒処分の中で最も重い免職とした。
文書訓告は東部環境事業所の松野隆所長と元木省二業務課長。
浦岡容疑者は夏期限定の臨時職員。
市は雇用期間が切れる二十八日までに処分する方針で検討していた。
徳島市職員で懲戒免職となったのは、二〇〇三年九月に死亡事故を起こした水道局職員が起訴後の〇四年六月に処分されて以来、三年三カ月ぶり。市長部局では〇四年二月以来。