青森県警板柳署の次長(52)の息子で、女子中生を車に連れ込み乱暴したなどとして、強姦(ごうかん)致傷罪などに問われた無職の男(26)=同県野辺地町小沢平=が、13日の青森地裁での公判で「犯行の数日後、父親から捜査員が作成した犯人の似顔絵を見せられた。
家族は自分を疑っていた」などと証言した。
事件は同県警捜査一課が担当、似顔絵は公表されなかったが、各署に配布されていた。
被告は友人(25)=公判中=と共謀し、今年2月19日に青森市内で女子中生を車に無理やり押し込み、乱暴するなどしたとして今年6月に逮捕され、3事件で起訴されている。
公判で被告は裁判官から証拠品の手袋などを隠滅した理由を問われ「2月の事件の数日後に母親から『犯人は赤いRV車だったらしい。あなたではないか』と言われ、やばいと思って燃やした」と説明した。
青森県内で女子生徒らに暴行したとして、婦女暴行傷害などの罪に問われた青森市八重田3、無職男(26)、同市小柳5、無職男(26)両被告の判決が22日、青森地裁であった。
高原章裁判長は「身勝手な欲望を満たすために入念な計画を立てた犯行で、くむべき事情はない」として、八重田3無職男に懲役15年(求刑・懲役17年)、小柳5無職男に同13年(同15年)を言い渡した。
2人の父親は逮捕時、青森県警の三戸署長(警視)と板柳署次長(警部)だったが、事件の責任を取り、昨年11月にそれぞれ辞職した。
判決によると、2人は共謀して2001年10月から昨年2月の間、青森市などで女子児童と中学、高校の女子生徒の計3人を乗用車内に引きずり込んだ。
このうち、女子生徒2人を車内で暴行、全治約3―5日間のけがを負わせた。
被告は昨年4月にも、青森市の民家に侵入し、女子中学生を脅して下着を取るなどした。