2005年7月14日
暴力団組員を装い1年2カ月の間に中高生ら女性18人を襲ったなどとして、強盗強姦(ごうかん)などの罪に問われた大阪市生野区、無職の男(25)に対し、大阪地裁は24日、求刑通り無期懲役を言い渡した。中川博之裁判長は「悪らつさは際立っており、有期刑では償いきれない」と述べた。
判決によると、被告は黒いダブルスーツにサングラスをかけ、04年5月~05年7月、大阪市の路上などで女性18人(当時12~24歳)に「おれはヤクザや。組長の車に傷つけたのはお前やろ。逃げたら撃ち殺す」などと脅迫。車内に連れ込んで乱暴したり、現金計約24万円を奪うなどした。
中川裁判長は「被告は女性の人権をまったく顧みておらず、人間性が欠落している」と厳しく指弾した。
大阪府内で暴力団員を装って通りがかりの女性を車に連れ込む手口で、17人に乱暴を繰り返した罪などに問われている男に、大阪地方裁判所は「女性の恐怖心につけ込んだ卑劣な犯行だ」と指摘して無期懲役を言い渡した。
被告(25)はおととし7月までの1年2か月間に、大阪府内で通りがかりの12歳から24歳の女性17人を次々に脅して乱暴したり現金を奪ったりしたとして強盗や婦女暴行などの罪に問われており、他の男女2人への強盗や監禁の罪にも問われている。
きょうの判決で、大阪地方裁判所の中川博之裁判長は「ピストルを持った暴力団員を装い、車に連れ込んで乱暴するなど女性の恐怖心につけ込んだ卑劣な犯行だ。中学生2人を含め何の落ち度もない女性たちの尊厳を踏みにじり、中には、1人で外出できなくなったり、自殺を考えたりする被害者もいるなど人生への影響は深刻だ」と指摘して検察側の求刑どおり、被告に無期懲役を言い渡した。
大阪市生野区連続強姦事件