コンビニで万引したとして兵庫県警が窃盗容疑で逮捕した男が、神戸市で女児数人が相次いで被害を受けたわいせつ事件への関与を認める供述をしていることが24日、捜査関係者への取材で分かった。
捜査関係者によると、男は神戸市の塗装工の男(23=窃盗罪で起訴)。県警は近
く、うち1件について強姦(ごうかん)未遂や監禁などの疑いで再逮捕する方針。
被告は昨年10月、神戸市北区で当時5歳の女児に声を掛け、誰もいない民家に連れ込
んで乱暴しようとした上、その様子を携帯電話のカメラで撮影した疑いが持たれている。ほかの事件についても裏付けを進める。
県警は9月以降、窃盗容疑などで被告の自宅を複数回にわたり家宅捜索し、SDカードに
記録された複数の女児の写真や動画を押収、事情を聴いていた。被害者が特定されていないケー
スもあり、引き続き調べる。
小1女児に乱暴 強姦容疑で男を再逮捕 垂水署
小学1年の女児に乱暴したなどとして、兵庫県警生活安全特別捜査隊と垂水署は5日、強姦(ごうかん)と児童買春・ポルノ禁止法違反の疑いで、神戸市垂水区下畑町、塗装工の男(24)=別の強姦未遂罪などで起訴済み=を再逮捕した。
再逮捕の容疑は、2010年6月17日夕、神戸市内の学校敷地内に女児=当時(6)=を連れ込み乱暴した上、携帯電話のカメラなどで撮影した疑い。容疑を認めているという。
同容疑者は、同年5月と10月にも当時5歳と8歳の女児に乱暴したなどとして、強姦未遂や強制わいせつなどの罪で起訴されている。県警は、携帯電話のメモリーカードに複数の女児の動画が残されていることから、ほかにも被害者がいるとみて調べている。
(神戸新聞 2012/01/05 14:26)
兵庫県警垂水署は5日、6歳の女児に乱暴し、その様子を撮影したとして、強姦と児童買春・ポルノ禁止法違反(製造)の疑いで、神戸市垂水区下畑町303、塗装工の男(24)=別の強姦未遂罪などで起訴=を再逮捕した。
容疑者は別の女児2人へのわいせつ事件で逮捕、起訴されている。垂水署によると「ほかにも3、4件やった」と供述しており、同署は裏付けを進めている。
再逮捕容疑は2010年6月17日夕、神戸市内の路上で女児に声を掛け、高校の敷地に連れ込んで乱暴し、デジタルカメラなどで写真や動画を撮影した疑い。自宅から押収したSDカードの記録などから発覚した。
垂水署は昨年9月、コンビニで万引きしたとして窃盗容疑で容疑者を逮捕。その後の調べで、わいせつ事件への関与を認めた。〔共同〕
兵庫県警生活安全特捜隊は20日、当時7歳だった小学2年の女児にわいせつな行為をしたとして、 強制わいせつなどの疑いで神戸市北区、元塗装工の男(24)=強姦(ごうかん)罪などで公判中=を再逮捕した。
特捜隊によると、容疑を認め「約10人の子どもに悪さをした。将来、同じことを繰り返さない自信がない」と供述している。
容疑者はこれまで、5~8歳の女児3人への強姦罪などで起訴され、別の4歳女児への強制わいせつ容疑などでも書類送検されている。
再逮捕容疑は2010年5月14日夕、神戸市兵庫区の公園で女児に「遊ぼう」と声を掛け、物陰で服を脱がせて体を触り、携帯電話のカメラで撮影した疑い。
幼女5人を乱暴し、その様子を撮影したなどととして強姦や児童買春・ポルノ禁止法違反などの 罪に問われた神戸市北区の無職の男(24)の判決公判が19日、神戸地裁で開かれた。丸田顕裁判長は「無警戒で大人に抵抗する力のない幼児に対する犯行を繰り返した、まれにみる悪逆ぶり」として懲役20年(求刑懲役25年)を言い渡した。
判決理由で、丸田裁判長は「人格形成のさなかの被害者の心身に与えた打撃は大きく、性犯罪の中でも悪質かつ重大な類型に属する」と断じた。
判決によると、被告は平成22年5月~23年9月、神戸市内の公園や林などで、当時4~8歳の女児5人に7回にわたってわいせつな行為や乱暴を繰り返し、その一部始終を携帯電話で撮影するなどした。