東京都内のマンションに住む女性ばかりを狙って暴行を繰り返していたとして、警視庁捜査１課は２８日、狛江市岩戸南３、室内クロス洗浄業の男（３１）を強盗強姦（ごうかん）と住居侵入の疑いで逮捕したと発表した。

　容疑者は、逮捕容疑を含め、昨年１１月ごろから渋谷区や世田谷区などで、同様の犯行を計９件重ねたと自供しているといい、同課で余罪を追及している。

　調べによると、容疑者は先月２７日、目黒区内のマンション２階の女性会社員（２３）方に侵入。女性に目隠しをしたうえで、「金を出さなければ、お前を殺さなければならない」などと脅しながら、女性に性的な暴行を加えた疑い。女性が持っていた現金が少なかったため、金品は奪わずに逃走した。

　容疑者は容疑を認めており、「パイロットになる訓練を受けるための金が欲しかった」などと供述。これまでに奪った現金は、計２００万円以上にのぼるとみられる。

パイロットを名乗り、1人暮らしの女性を狙って暴行を繰り返していた男が、余罪で再逮捕された。 

容疑者は、2004年11月と12月、1人暮らしの20代の女性の家に押し入り、「お前の彼の作った借金を立て替えろ」と脅迫し、乱暴するなど、2件の犯行を行った疑いが持たれている。 

容疑者は「生活費を得るために金を奪い、性欲を満たすために女性に乱暴した」と犯行を認めているという。

　東京都内で０４年末から３カ月余の間に女性９人に連続して性的暴行を加えたり現金を奪ったとして、強盗強姦罪などに問われた無職の男（３２）に対し、東京地裁は６日、求刑通り無期懲役の判決を言い渡した。村瀬均裁判長は「被害女性の人格を踏みにじり、卑劣極まりない。悪質非道というほかない」と指弾した。