2005年11月25日
県内で二〇〇四年五月から同年十月にかけ、複数の女性に暴行を繰り返したとして、強姦(ごうかん)致傷などの罪に問われた茂原市南吉田、再生資源回収業の男(59)の論告求刑公判が二十五日、千葉地裁(古田浩裁判長)であり、検察側は「人格の深部に達する犯罪傾向を有しており、矯正は不可能」などとして、無期懲役を求刑した。
検察側は論告で被害者を脅して口止めを図ったり、一人からは金を奪ったりしたことなどを指摘。「計画的で卑劣な犯行。社会から隔離する以外に、再犯を防止する方法はない」などと述べた。
起訴状などによると、被告は〇四年五月から同年十月、女性を暴行するのに使うため、トラックなどの自動車計五台を盗んだ。
千葉市や印西市などで、道を聞くふりをして車に乗せた女性を襲ったほか、歩いていた女性を狙うなどの手口で計七人に性的暴行を加え、そのうち五人にけがを負わせた。被告は過去にも同様の連続女性暴行事件で二回、計約二十年服役している。今回の一連の犯行は、窃盗罪で服役、仮出獄して約一カ月後に始まった。