2006年12月、東京都世田谷区のアパートで居酒屋アルバイト、斉藤静香さん(22=当時)が殺害された事件。
強姦致死や殺人などの罪に問われた容疑者(逮捕当時28)は、被害者と同じバイト先で働いていた。
被害者に好意を持ち、「夜景を見に行こうよ」「お昼一緒に食べようよ」など繰り返し誘っていたが、被害者はこれに応じず、想いが募る。
ある夜、バイト終わりの被害者を尾行し家を突き止めた。
すると今度は部屋に入りたいと思うようになり、バイト先のロッカーから被害者の鍵を盗み出し、合鍵を作った。
すると今度は、これを使って部屋に入り、被害者をレイプしたいと思うようになる。
しかも「恥ずかしい写真を撮って口止めをしよう」とも考えた。容疑者の考えた計画は以下のようなものだ。
・被害者の部屋に先に入り、待ち伏せし、被害者が帰ると背後から腕で首を絞めて失神させる。
・その後ガムテープで目隠しをし、手を縛り、肛門にワインを注入し、酩酊させる。
・レイプする。
・チアのユニフォーム、体操服などを着ている写真、浣腸をされている写真を撮る。
・「誰かに言うとその写真をばらまくぞ」と被害者にメールを送る。
ところが先と同様に、被害者は容疑者が『思っている以上に』抵抗をした。
一度は首を絞められ失神したが、意識を取り戻した被害者は手足をばたつかせて暴れ始めたのだ。
これに焦った容疑者は「バレたら終わりだ」と思い、なんとか被害者を静かにさせようと馬乗りになり首を絞め、結果、被害者は死亡した。
途中何度か被害者が意識を取り戻したため、その度に腕や紐で首を絞める行為を繰り返した。
「8回以上は絞めたと思います」
と容疑者は調書に語っている。
ぐったりして動かなくなった被害者を見て「ようやく静かになった」と思った容疑者は、その後被害者の裸体を撮影し、脅迫メールを被害者の携帯に送信後、強姦する。
中出しをしたのちにシャワーのホースを被害者の膣に突っ込み洗い、落ち着いたところでようやく、被害者が死亡していることに気づいたという。
「確かに早く意識が落ちてほしいという認識はありました……。でも、時間がかかっても、強い力で絞めるのは危険だと思っていたので、時間がかかっても、力を抑えて絞めようと思っていました」
殺す目的でなく意識を失わせる目的で力を抑えて首を絞めたという言い分には、公判で検察官も裁判官らも厳しい追及を繰り返していた。
ソース BIGLOBEニュース
2006年12月28日に居酒屋アルバイト店員・斉藤静香さん(22)が、自宅アパートで全裸遺体と なって発見され、同僚の容疑者(28)が殺人容疑で逮捕された世田谷女性殺害事件で、18日、犯行前後に容疑者がとった行動が明らかになった。
容疑者は、斉藤さんの自宅に侵入する2週間以上前から、アルバイト先の居酒屋の更衣室から2回、鍵を盗み出し合い鍵を作り、侵入を試みていたことがわかった。
斉藤さんが着ていた白いコートから鍵を盗み出し、合い鍵を作った容疑者は12月28日早朝、覆面姿で斉藤さん宅に侵入し、そのまま待ち伏せした。
乱暴しようとしたが、抵抗されたため、首を絞めて斉藤さんを殺害した。
斉藤さんをアパートで殺害したあと、容疑者は証拠隠滅を図り、食用油を数缶購入し、さらに消防車両の到着を遅らせるため、道路が込む、朝のラッシュアワー時を狙って、アパートに火をつけようとしていた。
容疑者は犯行後、斉藤さんの携帯電話から自分の携帯電話に電話をかけ、偽装工作を図っていた。
しかし、この通話記録が皮肉にも容疑者を割り出す決め手となった。
取り調べに対し、容疑者は、反省する様子はなく、淡々と供述をしているという。
容疑者は、19日に起訴される見通しとなっている。
東京都世田谷区のアパートで昨年十二月、居酒屋のアルバイト店員斉藤静香さん =当時(22)=を殺害したなどとして、殺人と強姦(ごうかん)致死の罪に問われた バイト仲間だった被告(28)に東京地裁は二十八日、「襲い方や手順、口止めの 方策を考え抜くなど周到に計画された犯行で、殺害態様も残忍」として、求刑通り 無期懲役の判決を言い渡した。
弁護側は「殺意はなかった」とし、殺人罪での無罪を主張したが、園原俊彦裁判長は 「馬乗りになり繰り返し首を絞めるなど、未必の殺意が認められる」と判断した。
さらに被告が一方的に好意を寄せたが受け入れられず、乱暴しようと決意した経緯を 指摘。「完全に証拠を消すため火を付けて部屋を燃やす準備をするなど、被害者を 悼む気持ちはみじんも感じられない」と述べた。
判決によると、被告は昨年十二月二十八日午前六時ごろ、粘着テープや ビニールひもなどを持ち、同じ店のバイトだった斉藤さんのアパートの部屋に合鍵で 侵入。帰宅した斉藤さんに乱暴しようとしたが抵抗され、首を両手で絞めるなどして 殺害し、乱暴した。合鍵は、居酒屋の更衣室で斉藤さんのかばんから鍵を抜いて 作った。