2015年4月30日
神奈川県警は30日、女性宅に侵入し乱暴したとして、住居侵入と強姦(ごうかん)致傷の疑いで、埼玉県蕨市の団体職員の男(26)を逮捕した。
県警などによると、容疑者はサッカーJ2水戸ホーリーホックなどを経て、昨年1月に町田ゼルビアを引退していた。
逮捕容疑は昨年3月31日午前2時半ごろ、相模原市南区のマンション一室に侵入。1人暮らしの女性(22)を「静かにしろ、殺すぞ」と脅すとともに顔を殴るなどし、全治約1週間のけがを負わせた疑い。
県警は防犯カメラの映像や聞き込みから容疑者を絞り込んだ。同様の被害を約10件把握しており、関連を調べている。
1人暮らしの女性宅に侵入し暴行したとして、県警捜査1課などは11日、強姦(ごうかん)と住居侵入の疑いで、相模原市南区の元サッカーJ2選手の男(26)=強姦致傷と住居侵入の罪などで起訴=を再逮捕した。逮捕は3回目。
再逮捕容疑は、平成26年8月13日午前1時50分ごろ、横浜市西区のマンションの1室に侵入。就寝中だった女性会社員(26)を「騒ぐな」などと脅し、暴行したとしている。「事件について覚えていないが、私がやったことだと思う」と容疑を一部否認している。同課によると、容疑者は、直前まで横浜駅(西区)付近で友人と飲酒後にカラオケをし、別れた後で無施錠の玄関を探して侵入していた。
相模原市南区などでは、21年から今年3月までに、無施錠の部屋に侵入する強姦などの事件が約10件発生しており、同課で関連を調べている。
20~30代の女性8人を襲ったとして、強姦(ごうかん)致傷などの罪に問われた元サッカーJ2選手の男(かみむらしょう)被告(27)=相模原市南区=に対し、横浜地裁は12日、求刑通り懲役30年の判決を言い渡した。片山隆夫裁判長は「同種の事案と比べても極めて悪質な犯行。有期懲役の上限が相当だ」と述べた。
判決によると、被告は2009年から15年にかけ、神奈川県内や埼玉県内で女性7人を強姦し、うち5人には殴るなどしてけがを負わせた。ほかに女性1人を強姦しようとしたが、未遂だった。
外壁をよじ登るなどしてマンションに侵入し、玄関に鍵がかかっていない部屋を探していた。刃物を女性に突きつけ、「騒いだら殺すぞ」と脅し、粘着テープで手首を縛り、目隠しをしたほか、乱暴する様子を撮影するなどしていた。