2004年7月5日
大阪府警東署は5日までに、強盗強姦(ごうかん)の疑いで、大阪府羽曳野市東阪田、トラック運転手の男(43)を逮捕した。
調べでは、容疑者は4月17日午前零時ごろ、大阪市中央区のオートロックのワンルームマンションに侵入。帰宅した女性会社員(19)が自室のドアを開けると同時に部屋に押し入り、現金1万6000円を奪った上、暴行した疑い。
容疑者は「同じマンションで50回以上待ち伏せし、ほかに(強盗強姦を)4回やった。別のマンションでも5回くらいやった」と供述。同署が余罪を追及している。
容疑者は、隣のビルの塀を乗り越え、マンションの非常階段に侵入。帰宅した女性が集合ポストを開けるのを見て部屋を確認し、階段で先回りしていた。「このマンションは入りやすかったので狙った」と話しているという。
大阪市中央区の女性宅に侵入し、現金を奪って乱暴したとして、大阪府警東署は5日までに、同府羽曳野市東阪田、トラック運転手の容疑者(43)を強盗強姦の疑いで逮捕した。
調べによると、容疑者は4月17日未明、中央区のマンションで、帰宅した女性事務員(19)がドアを開けたところを後ろから襲い、押し倒して布団をかぶせ、「金を出せ。騒ぐと殺すぞ」と脅迫。現金1万数千円を奪い、粘着テープで目と口をふさぎ、両手を縛った上、乱暴した疑い。
容疑者は「同じマンションで他に4件、中央区周辺で全部で10件くらいやった」と供述。同署は余罪を追及するとともに、4月24日に同じマンションであった婦女暴行事件で近く再逮捕する方針。
女性の多いマンションを狙って性的暴行などを繰り返したとして、強盗強姦、強盗致傷の罪などに問われた被告(44)に対し、大阪地裁は20日、求刑通り無期懲役を言い渡した。並木正男裁判長は「よこしまな欲望を満たそうとした動機に酌量の余地はない。常習性もあり有期懲役は相当でない。刑事責任は極めて重く終生しょく罪に努めさせることとする」と無期懲役の理由を述べた。
判決によると、被告は02年12月~昨年5月、大阪市中央区や西区のマンションで、帰宅した女性宅に押し入り、「殺すぞ」と脅して金品を奪ったうえ、4件の性的暴行をした。他の3件は、女性が叫び声を上げるなどしたため逃げた。
判決は「金を要求すると、被害者は性的目的がないと思って抵抗が弱まることを見越していた。被害女性らは事件後、カウンセリングや心療内科に通い、引きこもりのようになった被害者もおり人生を狂わされた」と述べた。