20105年9月8日
現職警察官による殺人事件や複数の警察官が関与した虚偽調書の作成、ずさん捜査による誤認逮捕など不祥事続きの大阪府警で7日、今度は現職警察官と元警察官らによる集団強姦事件が発覚した。
大阪府警の現職警察官らが集団強姦したとされる事件で、逮捕された府警箕面署巡査部長(36)について、大阪地検が25日にも、処分保留で釈放。
共犯として逮捕された元府警四條畷署巡査長(32)がすでに処分保留で釈放されている。
大阪府警の警察官(当時)らが女性を集団で乱暴したとして逮捕された事件で、大阪地検は30日、集団強姦と監禁の疑いで逮捕され、処分保留で釈放された府警元巡査部長(36)=懲戒免職=ら4人と、同容疑で書類送検された男性(32)の計5人を嫌疑不十分で不起訴処分にした。
地検は「いずれも故意や共謀を否認しており、犯行状況の一部について被害者の供述と食い違いがあった」としている。
事件は昨年12月、大阪市内のホテルで発生。女性が今年5月に府警に被害届を提出し、事件が発覚した。
昨年8~10月にかけ、集団強姦などの疑いで逮捕や書類送検された大阪府警の元警察官を含む5人全員を不起訴とした大阪地検の処分は不当だとして、被害を訴えた府内在住の20代女性が20日、大阪第2検察審査会に審査を申し立てた。
申立書によると、女性は2014年12月17日から18日にかけ、大阪市天王寺区のホテル客室で、元警察官の知人男性(33)や当時箕面署の巡査部長だった男性(36)ら5人に監禁され、乱暴されたとしている。知人男性がインターネット掲示板で参加者を募っていた。
地検は昨年10月、いずれも嫌疑不十分で不起訴とした。申立書によると、5人は女性の抵抗が弱まったことなどから「同意があった」と弁解したという。