NAVERまとめより
愛知県豊川市で2006年7月にベトナム国籍のレ・ティ・リーさん(当時24歳)が殺害された事件で、愛知県警は6日、殺人容疑で岐阜県高山市のコンビニ店員の男(46歳)を逮捕した。
リーさんは2006年7月29日、豊川市のアパートの自室で死亡しているのが発見された。頭部を鈍器で殴られた痕があり、腹部や胸部に刃物による刺し傷があったことから、愛知県警は殺人事件として捜査していた。
捜査関係者によると、容疑者は当時、名古屋市在住で、トラックの運転手として勤務していた。犯行現場となったリーさんのアパート周辺は、仕事の関係で何度も足を運んでいたため土地勘があったという。
容疑者は、リーさんや犯行現場の画像を所持しており、殺害後に携帯電話で撮影した可能性があると見られている。容疑者は、この他にも別の遺体の写真を所持しており、連続猟奇殺人事件に発展する可能性もあるとしている。
愛知県豊川市のアパートで2006年7月、ベトナム国籍のレ・ティ・リーさん(当時24)が遺体で見つかった事件があり、県警捜査1課などは6日、岐阜県高山市久々野町大西、コンビニ店員の男(46)を殺人容疑で逮捕した。容疑者は今年4月に岐阜県下呂市の山林でアルバイト店員の女性の遺体が発見された死体遺棄事件にも関与した疑いもあり、愛知・岐阜両県警は合同捜査本部を設置して調べている。
逮捕容疑は06年7月28日から29日にかけて、豊川市赤坂町(旧音羽町)のアパートで部屋に住んでいたリーさんの首を絞めるなどして殺害した疑い。愛知県警によると、容疑者は「間違いありません」と容疑を認めているという。
リーさんは01年9月に研修目的で来日し、事件当時は派遣社員として愛知県内の自動車部品メーカーで働いていた。リーさんの遺体の胸などには刺し傷があり、頭には殴られたような痕があったことから愛知県警が殺人事件として捜査していた。
岐阜県下呂市の死体遺棄事件は今年4月9日、下呂市の山林で同県高山市のアルバイト、長瀬まゆみさん(当時44)の白骨化した遺体が発見された。近くの県道に「白骨死体がこの下にあり。110番願う」と書かれた紙が貼られた三角表示板が置かれていた。
006年に愛知県音羽町(現豊川市)でベトナム人女性、レ・ティー・リーさん(当時24)を殺害し、11年には岐阜県高山市のアルバイト店員、長瀬まゆみさん(当時44)を暴行死させたとして、殺人や傷害致死などの罪に問われた無職の男(48)の裁判員裁判で、岐阜地裁は6日、殺人について求刑通り無期懲役、傷害致死は求刑を5年上回る懲役20年の判決を言い渡した。
被告は2つの事件の間に窃盗の有罪判決が確定しているため、併合罪は適用されなかった。
山田耕司裁判長は長瀬さんに対する死体遺棄については「捨てた時点で死亡していたという証拠はない」として無罪とした。そのうえで「再犯可能性が高く、更生は難しい」と、求刑を上回る判決の理由を述べた。
被告はリーさんの殺害は認めたが、長瀬さんの事件では一貫して無罪を主張していた。