一人暮らしの女性宅に侵入、旅行用キャリーバッグに女性を押し込んで連れ去った上、暴行して現金を奪ったとして、大阪府警捜査一課などは30日、強盗強姦(ごうかん)、監禁などの疑いで、大阪市浪速区の在日韓国人、無職の男(42)を逮捕した。同容疑者は「金に困っていた。生活費が欲しく、欲望を満たしたかった」と容疑を認めている。
容疑者は同市内で、別の女性を暴行して現金を奪った疑いがあるほか、神戸市内での同様の犯行も示唆。同課は連続婦女暴行・強盗事件とみて捜査本部を設置した。
若い女性を旅行カバンに入れて自宅マンションに拉致、監禁し性的暴行を加えたうえ、現金を奪ったとして、大阪府警は30日、大阪市浪速区の無職の男(42)を強盗強姦(ごうかん)とわいせつ目的略取、監禁などの容疑で逮捕した。似た手口の事件が5月に大阪市内で発生しているほか、同容疑者は神戸市でも同様の事件を起こしたことをほのめかしているという。府警は捜査本部を設置し、連続強姦事件とみて調べる。
捜査1課などの調べでは、容疑者は4月中旬、大阪市内のワンルームマンションに窓ガラスを割って侵入、帰宅した20代の女性の両手を粘着テープで縛り、性的暴行を加えた。持ってきた大型旅行カバンに女性を押し込んで自宅マンションまで連れ去り、2日間監禁。女性のキャッシュカードで引き出すなどした計28万円を奪った疑い。
監禁中に女性が聞き出した家族構成や出身地などの情報が、容疑者の特定につながった。
5月上旬には同市内で20代の女性が6日間監禁され、約20万円を奪われる事件が発生。両事件の遺留物のDNA型が一致している。同容疑者は「経営していた会社が倒産し、食べていけなくなった。女性を支配下に置きたかった」と供述しているという。
女性をキャリーバッグに詰め込んで拉致、自宅で2日間にわたり乱暴し現金などを奪ったとして、大阪府警捜査1課は30日、強盗強姦(ごうかん)やわいせつ目的略取、監禁の疑いで大阪市浪速区、無職の男(42)を逮捕した。
調べでは、容疑者は4月中旬の夜、大阪市内のマンションで、一人暮らしの20代女性の部屋にベランダから侵入。帰宅した女性をひものようなもので縛って持参したバッグに詰め、車に乗せて数キロ離れた自宅に連れ込み、2日後の朝まで監禁して繰り返し乱暴した疑い。
また女性から現金6万円とキャッシュカードを奪い、銀行の現金自動預払機から22万円を引き出した疑い。
容疑を認め「経営する会社が倒産して生活に困り、性欲も満たしたかった」と供述したという。
容疑者は5月上旬にも別の女性宅に侵入、スタンガンでショックを与え、目隠しして自宅に連れ込み、6日間にわたって乱暴を繰り返した上、現金約20万円を奪った疑いが持たれている。
自宅に帰宅した女性に乱暴し、金品を奪ったとして、強盗強姦や逮捕監禁などの罪に問われた韓国籍の住所不定、無職男(44)の判決公判が22日、神戸地裁で開かれた。岡田信裁判長は「卑劣極まりない犯行を常習的に繰り返し、規範意識の欠如は明らか」として求刑通り無期懲役を言い渡した。
判決によると、被告は平成18年4月、大阪市内に住む20代の女性を旅行用キャリーバッグに押し込んで連れ去ってキャッシュカードと現金を奪い、自宅に監禁して乱暴するなど、10~18年に大阪、神戸両市内で計21件の犯行を繰り返した。被害総額は計約550万円にのぼる。
岡田裁判長は判決理由で「被害者の受けた苦痛は想像を絶し、一生癒えることのない深い傷を与えた刑事責任は重大」と述べた。
女性キャリーバッグ連れ去り強姦事件