2003年10月9日
埼玉県警捜査1課と西入間署などは、女性を連れ去り現金を奪ったわいせつ目的略取、監禁致傷、強盗婦女暴行容疑などで、ともに住所不定、無職の男(27)、同じく無職の男(29)両容疑者を8日夜から9日未明にかけて逮捕した。埼玉県内では9月以降、同様の事件が数件起きており、関連を追及する。
調べでは、両容疑者は9月4日午後9時すぎ、埼玉県坂戸市内の路上で、帰宅中だった派遣社員の女性(28)を無理やり乗用車の後部座席に押し込み、財布を奪って性的暴行を加え、殴って鼻を折るなど約2週間のけがを負わせた。さらに女性のキャッシュカードで24万円を引き出すなどした疑い。約2時間後、女性を坂戸市内で解放した。2人とも容疑を認め、住所不定、無職の男(27)は「テレビのニュースで手口を知った。お金は取れるし、暴行すれば警察に届けないだろうと思った」と供述しているという。
8日午後9時20分ごろ、女性の証言によく似た2人が埼玉県所沢市内で車に乗っているところを発見した。
首都圏で女性8人を車で連れ去り、乱暴して金を奪うなどしたとして、強盗強姦(ごうかん)や監禁致傷などの罪に問われた住所不定、無職の男(29)と、同じく無職の男(31)被告に対し、さいたま地裁川越支部は31日、いずれも求刑通り無期懲役の判決を言い渡した。