一人暮らしの女性や妊婦を狙い、覚せい剤を注射して暴行するなどしたとして、強盗強姦(ごうかん)、営利及びわいせつ略取・監禁、覚せい剤取締法違反などの罪に問われた群馬県新里村新川、無職の男(34)と住所不定の男(37)の判決公判が24日、前橋地裁であった。
久我泰博裁判長は「凶悪さに戦慄(せんりつ)を覚える。被害者らは筆舌に尽くしがたい苦痛を受けた」として無色の男に無期懲役、住所不定の男に懲役18年(いずれも求刑通り)を言い渡した。
判決によると、両被告は、02年10月、栃木県内のスーパー駐車場で、妊娠中の女性の 車に乗り込んで包丁を突きつけ、「腹の子と一緒に死にたくないでしょ」などと脅した。
その後、車内に監禁して覚せい剤を注射した上、暴行し、さらにキャッシュカードなどを奪ったとされる。
ほかにも群馬や埼玉県内の一人暮らしの女性のアパートに押し入り、2人の女性を暴行をしたとされる。
2002年10月7日、埼玉県吹上町のアパートに押し入り、家にいた女性(21歳)に対し強盗と暴行
2002年10月12日、群馬県伊勢崎市内でひとり暮らしをしていた女性(21歳)宅に押し入り、ナイフで脅した後、抵抗を防ぐために覚せい剤を注射。その後強盗と暴行
2002年10月22日、栃木県佐野市のスーパー駐車場で、妊娠中の女性(21歳)の腹部に包丁を突き付けて脅し、車で約2時間連れ回し覚せい剤を注射して暴行、キャッシュカードを奪って現金を引き出した
2002年10月25日、埼玉県上里町の大規模小売店駐車場で、買い物を終え自分の車へ戻ろうとした女性(29歳)をナイフで脅し、現金13万円を奪った
2002年10月26日、伊勢崎市のアパートで1人暮らしの女性方のチャイムを鳴らしたが、不審に思った女性が警察に通報