2008年12月19日
福岡県警は１９日、強盗強姦（ごうかん）などの疑いで、福岡市南区老司５丁目、内装工の容疑者（２４）を逮捕した。
同市内などで容疑者が関与した疑いがある強姦事件がほかに８件発生しており、県警は連続強盗強姦事件とみて福岡南署に捜査本部を設置した。
県警の調べでは、容疑者は８月３日午後９時すぎ、福岡市中央区の２階建てアパート１階の部屋に玄関から侵入。
「金を出せ。騒いだら殺すぞ」と女性＝当時（２３）＝を脅して乱暴し、現金４万６０００円を奪った疑い。容疑を認めているという。
県警によると、福岡市内やその近郊では昨年４月から、１人暮らしの女性宅に目出し帽などで覆面した男が侵入し、乱暴する事件が相次いで起きている。現場近くの防犯カメラに写っていたミニバイクの車種や目撃情報などから容疑者が浮上したという。
福岡県警は、強盗強姦（ごうかん）などの罪で起訴された福岡市南区老司５丁目、内装工の容疑者（２４）を別の女性に対する強盗強姦と住居侵入の疑いで１５日再逮捕し、発表した。県警によると、容疑を認めているという。県警は、容疑者がほかに少なくとも７件の同様の事件にかかわった可能性があるとみて調べている。
県警の捜査本部によると、容疑者は０７年５月１７日午前１時５５分ごろ、同市内のアパート１階の会社員女性の部屋に侵入。「騒ぐな、殺すぞ」などと脅して暴行し、現金を奪おうとした疑い。女性に騒がれたため、金は奪わずに逃げたという。
調べでは、無施錠だったベランダの窓から侵入したらしい。ストッキングをかぶって顔を隠していたという。
福岡市などで起きた連続強姦(ごうかん)事件で、強盗強姦罪などに問われた同市南区老司５、元内装工の被告（２５）の判決が２６日、福岡地裁であった。
林秀文裁判長は「計画性は極めて高く、強い常習性も認められる」として求刑通り無期懲役を言い渡した。
判決によると、被告はアパートの女性宅に無施錠のベランダの窓から侵入するなどの手口で、
２００７年４月～０８年８月、福岡市や福岡県春日市で女性９人に対して乱暴したり金を奪ったりした。
林裁判長は被告が起訴された９件以外にも、同様の犯行を多数繰り返していたと認定。
普段から防犯設備が手薄なアパートを探し回って、覆面を準備するなどの計画性や、被害者数の
多さから「同様の事案の中でもかなり重い部類で、無期懲役はやむを得ない」と結論づけた。
