1987年10月24日 兵庫県神戸市西区伊川谷町の駐車場で、私立神戸学院大学法学部2年生の黒田恭子さん(20歳)が、首を絞められ殺されているのが見つかった。
恭子さんは両足を広げた格好であお向けに倒れ、赤いブラウスと黒いズボン、下着、黒い靴が周りに散乱し、脱げかけた下着で両手が縛られたようになっていた。
兵庫県警捜査1課は玉津署に捜査本部を設置して本格捜査に乗り出したが、周囲に夜間照明はなく、近所の人も悲鳴などを聞かなかったため、捜査は難航する。
1989年7月23日 兵庫県明石市の商店街の路上で、若い女性が死んでいるのを、通行人が見つけ、110番した。
女性は同市内に住んでいた私立明石短期大学教養学科1年岡部三千代さん(当時18歳)で、バンザイをするように両手をあげ、両足を広げた大の字の格好で横たわっていた。
現場近くの寿司店調理師(30歳)の犯行とわかり、同日、殺人、死体遺棄の疑いで逮捕した。「乱暴しようとしたら抵抗されたので、殺害した」と自供した。
寿司店調理師(30歳)は1987年10月、神戸市西区内で起きた神戸学院大生殺人事件についても、犯行を認める供述を始め、連続殺人事件に発展した。